2016年08月20日
思うような雲

イネは撮りだめができない。特にこの時期は色が毎日変わっていく。標題写真の撮影が8月12日。きのう、きょうの色に比べると随分青いなと思う。おそらくきょう現場へ行けばもっと黄ばんで、穂がもっとはっきりしているはず。ということで、実情に合わない写真だということをお断りして、場所は、近江八幡市野村町、日野川大畑橋上流右岸の農地である。
1980年代の夏のある日、このあたりを走っていて三上山の上に大きな入道雲が立つのを見た。早速撮影にかかったが、横一線の日野川堤防が天地を分けている。田んぼと空との間に堤防の線が横たわるのである。標題写真でいえば、三上山の左下半分に見える堤防の線、これが画面いっぱいにつき抜けていたのである。撮るには撮ったが使える代物ではなかった。いまのこの構図で、上に入道雲が出たら何とかなる。しかし思うような雲は出ない。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 07:00│Comments(0)
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