2016年08月23日
緑の難しさ

JAおうみんちの近く。旧野洲川南流跡である。我々素人は川の跡というのは流れがなくなれば堤防の土を取り除けば元の土地に戻るのだろうと考えるが、そういうものではないらしい。大きな違いはまず水田にはならない。このように草地である場合が多い。右側の背の高いのは竹のように見えるが、それ以上の詳しいことはわからない。
この写真を見て気になるのは緑の冴えのなさ。その昔のフィルム時代から、緑の再現が一番難しいと思ってきたが、それがデジタルになって随分色が冴えてきた。とくに最近教室の皆さんの作品を見てがそれを感じる。ところがきょうの標題写真を見ているとフィルム時代に戻ったような気がする。撮ったその場で大きなディスプレーで確認できるといいのだけど、現実にはそういうわけにはいかない。家へ帰って、はてこの緑は?ということになる。もともとの現場の緑がさえなかったのか、それとも何か光の事情でこのようなな色になったのか。難しいところである。
奥の黄色いタンクは水道用のものかとおもうが、たとえばこの写真でタンクを隠してしまえば、5年、10年たって竹がなくなれば、どこで撮ったのかが分からなくなる。撮影位置のアリバイ用に、画面のどこかにこういう半恒久的なものを入れておく必要があると考えている。もっとも今の場合は、もう少し隠してもよかったかとは思うが。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:14│Comments(0)
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