2016年08月24日
パノラマ展望板

あれはどうなっているだろう、もう10年以上になるが。ふと思いだして南善坊へ上ってみた。坂本ケーブル山麓駅のすぐ上に位置する。展望板は「五大堂」というお堂の前のテラスにある。設置は「平成十六年八月吉日」、12年前である。雨水のシミは多少見受けられるが、変色もほとんどなし。10年以上も年がら年中直射日光にさらされながら、ほぼ最初の状態を保っている印刷技術がすごい。
お堂の濡れ縁に三脚を構えた。120度を越える角度をカバーするため水平出しに苦労した。67判のリバーサルフィルム。ワイドレンズの歪を避けるため、枚数が増えるのを覚悟で望遠レンズ。6枚だったか7枚だったかに分割撮影して、スキャンしてつなぎなおした。世間様ではデジタルになっていただろうけれど、私個人としてはまさにアナログからデジタルへの変換期だった。撮影したのは3月、この日を逃したら冬まで待たなければならないという、最後の空気澄明の日だった。津田山の横から御嶽山が見えた。今、お堂の横の桜の木が伸びた。そこに立っても北の方は見えない。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:47│Comments(0)
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