2016年11月07日
道標死ス

菩提寺の大山池へ行こうとして、ふと、あの墓地の横はどうなっただろうと思った。菩提寺のメイン道路というべき県道22号(旧道)沿い、交番近くの墓地で、菩提寺山へ登ろとしてそこを通ったのが最初だった。疎林の間に瀟洒な家があってその向こうに三上山が見えた(2012年2月撮影)。そのあと”甲賀坂”というルートに興味を持って2014年4月にここを尋ねたら、工事が行われていた(墓地は画面左外)。これでここはダメになると、そのあとは忘れてしまっていた場所である。今回訪ねたその場所は、立派な駐車場になり、そばに「湖南市菩提寺まちづくりセンター」という立派な建物(標題写真左の建物)が建っていた。
ここはこれ以上撮りようがないな、帰ろうとしてふと県道沿いの木の下に、重要な道しるべがあったことを思い出した。「右 はちまん」。ここで道が左右に分かれていて、左へ行けば墓地の横を通って野洲の北桜・南桜へ、右(実際にはまっすぐ)に行けば、”甲賀坂”(現在の希望が丘南ゲートへの道)を越え、希望が丘・中山道経由で近江八幡に至る道があったことへの生き証人である。
探すまでもなくその道標は見つかった。しかしこれではどうしようもないでしょうが。どういう感覚なのか、設計者は。これで街づくりができるのか。いまからでもいい、もう1回生かしてやってくれませんか。その昔の写真は正面からのべた光線で不満足だった。改めてきっちりしたのを撮っておくべきだったと、いまになって思う。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:51│Comments(0)
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