2016年12月15日
貴重な隙間

地名は昨日と同じ水口町酒人である。細かいことを言うと、こちらの方が900mほど遠い。しかし三上山から見た方位はほとんど同じ約134度である。ところが見える風景はずいぶん違う。第一、昨日の写真で見えていた菩提寺山が今日の写真では見えない。もうお分かりだと思うが、きょうの写真の左の山に隠れているのである。それを引っ張り出したのがこの写真。ちょっと右へ寄るとこのように見えてくる。昨日の写真は900m近寄ったために、左右の山の間隔が広がって見えたことになる。
左が三雲の烏が岳、右が朝国のTOTOの丘。この間を国道1号、旧東海道、JR草津線、そして野洲川が通る。前3つは人間が作ったものだから、考え方によって何とでもなる。しかし、もしこの山峡がふさがっていたら、いま私が立っているこの場所を含めて、水口から土山町の手前あたりまでは湖だったはず。貴重な隙間である。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:04│Comments(0)
│山・写真