2016年12月25日
山の大中小

うっとうしい話を何度も申し訳ない。しかし昨日、一昨日の話を読み飛ばされた方も、きょうの話はぜひ読んでいただきたい。大事な写真の話だから。
まず23日の写真(A)と今日の標題写真(C)とを、比較してもらいたい(2枚並べて表示)。きょうの写真Cの方が三上山が高く大きい。右の方に菩提寺山のてっぺんまで見えている。では、23日の写真(A)と、この写真(B)ではどうだろう。写真Bの方が山が大きいはず(2枚並べて表示)。結局、23日の写真Aがいちばん小さく、写真B、写真Cの順に大きくなっている(3枚並べて表示)
それに対して「屋根光る」は、山を高い屋根に乗せず、左へ持ってきている。これを撮った30数年前には、いまの中学校前の道路はどんな状態だったか何の記憶もないが、何でもない普通の道だったのだろう。そこでウエストレベルファインダーを上からのぞいて撮影した。カメラの高さは大体110cmから120cmだったはず。いま比較している4枚ではこれが一番低い。あとの3枚はいまのデジカメで普通に立って撮影。地面からの高さはだいたい160cm余り。山はカメラの位置が高いほど高く写る。「屋根光る」のときはこれ以上高くできなかったのである。
じゃ、今回のA,B.Cの3枚についてはどうか。
まず写真A。明富中学校前の道路から田んぼのふちに立ってただ何も考えずに撮った。
次の写真B。道路を横切って田んぼのふちから後退。歩道を越えてさらに中学校のフェンスにくっついて撮影。バックした距離は10mそこそこ。カメラの高さは変わっていないけれど、バックしたことでこれだけ山が大きくなる。
写真C。中学校へ無断侵入して体育館の前まで、その屋外出入り口の階段上から。写真Aの位置から見ると30mほどバックして1.5mほど高い位置に立った。
バックしたら、山は小さくなるのではないか。その通り。遠ざかれば小さくなる。当り前である。そのとき(体育館前から)のオリジナル写真。これらの写真で、家の大きさが同じになるようにトリミングする(本来はレンズの長さを伸ばすのが正論。トリミングは邪道。)と山の大きさが変わって見えるという話。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 10:38│Comments(0)
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