2017年01月11日
山で遊ぶ

山の中で遊ぶのではない。山を使っての遊びである。
きのうの標題写真、あの場所では三上山をあれ以上大きくするのは無理だった。しかし、世間は広い、場所を変えればある程度山の大きさは調整できる。先ほどの例は野洲川の左岸だったが、きょうの写真はその右岸。それも距離が少し遠い。湖南市岩根、野洲川に合流する思川を1号バイパスが越えるところである。三上山は菩提寺山よりほんの少しだけ低い。もう少し遠くへ移動すれば、両者は同じ高さに並ぶはずである。それぞれの標高は菩提寺山363m、三上山432mである。
じゃ、その場所はどこなのか。要するに距離の問題であって、どこでなければならないということはないのだが、たとえば私が撮った一例として、JR草津線の甲西駅と三雲駅の中間点あたりに大砂川という天井川をくぐるトンネルがある。それの三上山側にある踏切。機械ボックスに「吉永踏切」との銘がある。
もう20年も前の話だが、立木山から撮った伊吹山と三上山がほぼ同じ高さに見えた。それぞれの山までの距離と高さの比、いわゆる tan は同じになるはずなのに、伊吹山の方が若干大きくなった。おかしいなと思ったことが「地球は丸い」につながった。吉永踏切からの場合も、地球の表面が完全な平面だったら、三上山が高く見えるはず。それが同じ高さに見えるのは、地球が丸い分だけ遠くの山(いまの場合は三上山)が沈み込んでいるからである。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 09:32│Comments(0)
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