2017年01月12日
ネムの木が消えた

県道12号が栗東市街地から金勝の急坂へ向かうところ。「片山」という信号の少し手前である。その道沿いを流れる川が金勝川だと思っていたが、実はそうではなく、その川は細川といい、もう1本東側、石部草津線沿いを流れるのが金勝川だった。しかしそれはきょうの話とは何の関係もない。
その細川と県道との間に小さい田んぼがあって、その片隅に立派なネムの木が生えていた。金勝通いは三上山を撮り始めたころからのことで、年数でいえば40年近くになる。その間何回となくこの道を通っていながら、その木の存在に気づいたのはつい2,3年前のとことで、上の写真の撮影は2014年6月初旬のことだった。すぐ右下をトラックがびゅんびゅん通る。それを避けるように左へ体を寄せ、見事な樹影を見せていた。しかし6月初めではさすがに花には早く、木に疎い私には、多分ネムの木だろうと思うだけで、しっかり確かめるには花が咲くまで待つしかなかった。
その後、野洲川運動公園の木が満開となった7月初め、あの木はどうなったかと行ってみた。何がどうなったのかわからなかったが、田んぼの横に車が並び、突き当りのネムの木の下にはオレンジ色のBOXが置かれていた。どこかで作業をしている声は聞こえたが、姿は見えなかった。その後も何回か、金勝通いをしてこの木は見ていた。そして先日、冬のネムの木はどうかと訪ねたのがこの状態だった。例のボックスだけがいまもそのままそこにある。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:40│Comments(0)
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