2017年05月06日
見えるということ

はて、こんな道はあったかな。日野川の湖岸道路に架かる橋を1番目として2番目が野村橋、ここはその少し上流、大きく蛇行し、野洲市側へふくている堤防の先端から河川敷へ下りる道である。GoogleMapにも記載されているし、航空写真に切り替えると、左端に見える1本の木も写っている。冬の間は大きく目立つ横一線の大畑橋も、緑の葉に隠れて気にならない。
三上山は漫然と見ていると全体が見えているようだが、実際には手前に妙光寺山が横たわり、その後ろから上半身を見せているという勘定。妙光寺山の左に田中山が見え、その間に遠く石部の阿星山が見える。そして左の方一本の木の右上に傾いた台形の城山。
実はこの並び、反対側の阿星山山麓からも見える。当り前じゃないかといわれたらそれまでだが、これに気がついたのはつい最近である。「分水嶺探訪」で阿星山東斜面を歩いていて、湖南市針の山中から城山が見えた。形が特異だからまず間違いないだろう。ということは平地からも見えるのではないか。今まで撮った写真の目ぼしいものを洗いだしてみた。湖南市吉永、草津線の電車遊びをするところである。電車が来ると写角が狭くなる。ところが電車待ちの間の、たわむれの1枚に、ちゃんと写っていたのである。お分かりですかな。一番右の電柱の左側に小さく見えている。
標題写真の小路しかり、湖南市からの城山しかり、何年見ていても見えないものは見えない。見ようとして初めて見える。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 10:44│Comments(0)
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