2017年06月12日
棚田から

ふと思いついて八屋戸の棚田へ上ってみた。蓬莱駅前の信号を山手の方へ折れ、少し上った所で右折、集落の中の道を登る。こんなに細かったかなと思う。クルマ1台分、対向車が来れば絶対アウト。集落のはずれで何か動くものがいる。サルかと思ったが少し大きい。シカだ。そっと止める。きょとんとこちらを見ている。じっと動かないのでカメラへ手を伸ばしたところで、ひょこひょこと立ち去った。それも森へではなしに逆に民家の方へ。いかにも慣れ切っている感じである。
湖西道路を越えたところで、小女郎峠を経て蓬莱山の道標が立っている。あれは20歳代、京都に住んでいたころだから60年にもなるはず。頂上付近に雪をみることもあったが、黄葉が落ちつくした12月の比良。蓬莱山からササの道を下って小女郎池へ下るのが定番だった。この道を下っていたわけだ。当時の江若鉄道の蓬莱駅がどこだったか。いまとなっては何の記憶もない。
少し上ると桜の木のそばに「福谷の郷」との碑が建ち、その手前にあずま屋が建っている。いつのころからか、棚田がイノシシ除けのネットで囲まれた。ネットの目が粗く、そこへレンズの先がはまり込む。これが何よりもありがたい。標題写真で、森の間、トラックが走るのが湖西道路。大きく突き出た岬が和邇川河口。大きく伸ばすと和邇駅前の平和堂、湖西線を寸足らずの青大将が走るのも見えますぞ。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 09:18│Comments(0)
│山・写真