2017年07月30日
街道の手品

標題写真(写真A)は、宮川に並行する旧東海道から見た三上山である。手前の風景が変わったので、別の山のように感じるが、手前に菩提寺山の麓が斜めに横切り、その奥に三上山が見える。宮川の岸から見たのと同じ部分が見えている。次に、それから100m余り進んだところから見たところ(写真B)。写真ではわかりにくいが、歩いていると三上山がぐんぐん小さくなっていくのが分かる。実際は三上山の大きさは変わらず、菩提寺山の麓が大きくなっていくのだが。
もう1枚、これは標題写真より30mほど手前、この道を歩いていて、道が三上山に向かいだす初めての地点。緩いカーブを曲がって目の前に三上山が現れるところである(写真C)。三上山が大きく見ることに関しては感動的である。石部から草津へ向かう昔の旅人は残らず目を見張ったのではないか。このときも最初ここで撮ろうとしたのだが、電柱が気になり写真Aを先に撮った。そのあとやっぱり気になって、宮川での写真を撮った後、もう一度ここへ舞い戻ってきた。空の青さの違いはその時間のずれである。
山を大きく見ようとして、近づけば近づくほど小さくなっていくという不思議な場所であるが、写真では表現しきれない。これは実際に歩いてもらう以外どうしようもない。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:19│Comments(0)
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