2017年09月29日
お寺の屋根

昨日の場所から100m余り北へ寄ったところである。実はこの場所、1980年4月撮影の写真がある。これが同じ場所なのかと思う。一目で分かることは道のあるなし、川の幅、守山市街のたたずまいの違い、さらには電柱の有無。あまりにも違い過ぎる。ただ言えることは山の稜線の一致。これはまず間違いはない。さあこれで、この両者が同じ場所からの撮影といえるかどうか。
実はこの昔の写真、1994年発行の『近江富士百景』に収録しているのだが、この時点で撮影場所が怪しくなっている。2000年を過ぎてデジタル化するにあたってもう一度洗い直した。山の並びは言うまでもない、三上山の右が菩提寺山。昔の写真で、その菩提寺山の左下にお寺の屋根が見える(陰になって横に長い長方形の屋根)。2002年でその屋根が見えた。果たして2017年の現在はどうか。その部分を拡大してみた。真ん中辺に小屋が見える。そこから白い煙突様のものが出てそれと重なってこの屋根が見える。もう一つ何かが起これば見えなくなるところだが、とにかく今は見える。これが見えなくなった時点で、昔の写真のアリバイは消える。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 10:08│Comments(0)
│山・写真