2017年11月25日
懐かしの漁港

唐崎のあと堅田へ寄った。浮見堂の少し南に小さな漁港がある。そこから見ると、秋から冬にかけて、毎日まいにち南へ寄ってきた日の出の位置が、三上山の少し手前まで来て北へ引き返していく、そういう場所である。1970年代から80年代初めにかけて、年末から年始に日の出を撮る(1981)のが恒例行事になっていた。
いまは漁港というよりヨット置き場といったほうがふさわしいが、それも2,3艘置かれているだけ。ごく低い可愛らしい防波堤が風景を遮らない。他の漁港のそれのように背が高く風景を防ぐことがない撮りやすい港である。もう1枚、1992年の日食。この日の太陽は昇ってきたときすでに欠けていた。珍しい日食で、撮影場所は迷わずこの漁港と決めたが、そのときすでに最初のころから10年を経ており、初めてここへ来たときのことを思いだし懐かしさを感じたものだった。
最初のころから数えて40年、つぎつぎに消え去る風景が多い中で、よくぞ残っていてくれた。そんな思いがひとしおだった。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 08:37│Comments(0)
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