2017年12月08日
バイパス工事

左から下ってくる紅葉の斜面が妙光寺山の裾。その向こうに三上山が立つという構図である。山裾に沿う街並みが国道8号。その手前に8号バイパス工事現場が見える。漠然と見ていると奥の街並みと同化して分かりにくいが、画面左外あたりで手前に向かって分岐したバイパスが、高架へ向かってくさび型の斜面を登っていくところ。そしていったん途切れて農道を越える枠が形を成しつつある。
いま見えている国道8号も、かつては中山道のバイパスだった。「いまの国道(8号)の工事が始まったのが、ワシが結婚式を挙げた翌日やった」。生きておられたら90歳代だろうか。先輩のYさんから聞いた話。もちろん戦後、そんなに古い話ではない。それ以前は妙光寺の集落が山裾に肩を寄せる静かな風景だったはず。カメラの後ろはつい最近開かれた住宅地。いま見えているこの農地がいつまで残るのか。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:10│Comments(0)
│山・写真