2018年03月04日
電車が走る

トンネルの反対側がどうなっているのかと気になった。目の前に三雲の烏ヶ岳が見えた。涅槃像である。左端が顔、右がビール腹。撮り終わって振り向いたとき、三上山の下を草津線の電車が走っていた。
小学校(当時国民学校)の4年生。週に1時間だけ「郷土」という時間があった。あるとき、3階建ての校舎の屋上へ連れていかれた。普段上がれないところなので新鮮だった。ふと西の方を見るとはるか遠く西山の下を煙が走っていた。東海道線の神足あたりを走る蒸気機関車の煙が4Km以上も離れた伏見から見えたのである。京都盆地の地形を説明する先生の声が遠くに聞こえていた。
高校生のころ、京都駅前の丸物百貨店(その後近鉄百貨店、いまは建て替えられてヨドバシカメラになっている)の屋上から加茂川畔を行く京阪電車の特急が見えた。もちろん今は地下に潜って見えるはずもない。
半世紀をはるかに超えてなお、レールの上を走るヤツを見ると心が騒ぐ。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 10:00│Comments(0)
│山・写真