2018年03月05日
北斎の広角

堤防のそばに建つ西往寺の本堂である。これが下から見たところ。左端のお堂がそれ。棟の高さが堤防と同じ高さ。堤防に立つとほぼ身長分ぐらいが高く見える。電柱が若干うるさいがこれは仕方がない。いずれにしてもこれも堤防工事中には見られなかった風景だ。確か北斎の版画によく似た絵があった。
帰ってから調べてみた。・・・アリャー、反対だ。鬼瓦の向きが反対だ。見ているつもりで見ていなかったんだ。もうちょっと右へ移動して、鬼瓦の右へ三上山を持って来たら、反対は反対なりに裏返したら同じ構図になったのだ。しかしそうすれば、今度は電柱が邪魔をする。これはこれで仕方がなかったのだ。
しかし、北斎はこれをどこから描いたのだろう。江戸の町中に天井川があるとも思えないし、当時、こんな高さの足場が別にあったとも思えない。想像で描いたのだろうか。今の場合かりに電柱がなかったとして、北斎と同じ絵(広角で鬼瓦をもっとアップする。望遠でアップするのではない)をつくるとしたら、もっと前へ出なければならない。しかし堤防からではこれで精いっぱい。撮るとしたら、消防のはしご車を頼んでくるしかない。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:34│Comments(0)
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