窮屈な構図

近江富士大橋、旧中山道野洲川橋の1つ下流にあり比較的新しい橋である。左岸の河川敷がいわゆる親水公園として整備されている。そんな中で橋の下から三上山が覗く構図を探してみた。見えてきた絵は、本当に狭い空間から山頂部が見えるだけ、何とも窮屈な構図である。
われわれはこれを既定の風景として、あまんじて受け取るしか仕方がない。しかし、これは神様が造った風景ではない。人間が造った風景である。設計者が、もう少し考えておれば、別の風景になったはず。たとえば、ほんの少しカメラ位置を変えるだけで別の風景が見えてくる。ほんの少し設計を変えるだけで、風景は変わったはずだ。
写真ステージ 「近江富士」
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