2014年11月08日
番外編:紅葉紀行2014・8

さて御嶽山である。我が家を基準にすれば、安房峠や高ボッチに比べると御嶽山は一番近い。実は今回も最初に訪れていた。しかし50名以上の方がなくなった山である。物見遊山の取り上げ方でいいのかとの思いがあった。決断がつかないまま、安房峠から始めることにした。結果はご覧のとおり、時期が遅かったこともあり、「紅葉紀行」にはならなかった。その点御嶽山は南に位置するのと、いつも訪ねる開田高原あたりの標高が安房峠あたりに比べて低いことによるのだろう。紅葉はかろうじて残っていた。亡くなった方には申し訳ないが、これを加えなければ「紅葉紀行」にはならないと決断した。正直いって勝手な決断である。
御嶽山は怖い。今でも本当にそう思っている。これは今から40年前、1974年秋の御嶽山である。槍や穂高と違って山が広い。いってみればどこでも歩ける。知らぬ間にどこを歩いているのかわからなくなるのである。実はこの後、寒冷前線の直撃を食らった。打ちつけるアラレで顔を上げられずメンバーの確認すらできなかった。御嶽山は怖い。広い山は怖い、と今でも思っている。その種類の怖さは感じたが、自分が歩いているこの山が噴火するとは思ってはいなかった。焼岳のところでも書いたが、私が今生きているのは、マンがよかっただけである。紅葉をもう1枚。
写真ステージ 「近江富士」
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■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 08:28│Comments(0)
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