2015年08月19日
不思議な鉄塔

人間の行動は、というよりは”私の行動は”というべきだろうが、1つのパターンができるとついそれになじんでしまう。走る道路もそうである。つい同じ道路を走るし、頭の中のルートもつい知っている道をたどろうとする。
ところがこのときは深い意味はなく、ちょっと曲がってみようかぐらいの軽い気持ちだった。野洲市総合体育館の横を流れる中の池川に沿って住宅地の中を走りづおじ川との合流点を越えた。一瞬位置が分からなくなる。大豆畑の中に低木が何本か並んでいる。離合ぎりぎりの細い道だったけど、そこで1枚。撮ってから周囲を見回した。画面に入っている低い建物は体育館の裏にある老人ホーム「ぎおうの里」らしい。遠くに湖南病院が見える。すぐ目の前の十字路がいつも通る道だった。方向感覚が変わると風景がまったく別物に変わるという例だった。
左端に鉄塔が見えている。不思議な鉄塔で、見て分かるようにここで電線が90度曲がっている。道路がL字型に90度曲がる。これはわかる。しかし空中を走る電線である。A点からB点へ行くのならその2点を直線で結べばいいはず。それをわざわざC点を経由して90度曲げている。なぜこんな面倒くさいことをするのか。鉄塔自体にも無理な力がかかるだろうに。いろいろ事情はあったのでろうが。こんなしょうもないことが気になるのは私だけかもしれないが、いずれにしても、この鉄塔の右では写真になるが、左はアウトになるのである。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:21│Comments(0)
│山・写真