2015年11月02日
寒空

朝から風が冷たい。晩秋から冬にかけて、午前中はそこそこの天気だったが、午後になると雲が多くなる。分かっているのだからそれを避ければいいのだが、いつの間にかその時間帯に家を出る習慣がついてしまった。難儀なものである。ここは野洲市野洲集落からJR琵琶湖線を挟んだ反対側の農地。守山方面から来た電車が野洲川鉄橋を渡って、野洲駅への勾配を下るところである。
最近いつも感じるのだが、電車の音が静かになった。子供のころの電車ごっこ。ガタガタン、ガタガタンが掛け声だった。家の横を走っていた京都市電。遠くからでもその音が聞こえたものだ。いまは違う、意識していてもほんの目の前に来なければ聞こえない。もっとも電車の音ではなく、自分の耳が怪しくなったのだろうけれども。このときも、ああまた曇ってきたなと空を見上げていて気がついたら、電車の最後尾が竹藪に消えていくところ。しまった!、また次まで待つのかよ。
近江鉄道を撮っている水口教室のSGさんは、30分、1時間と気が遠くなるような時間をじっと我慢して待つという。短気なボクには到底無理だ。どうしよう・・・と、そのとき天の助け、竹藪から白い電車が現れた、先ほどの電車が引き返してきたように。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:20│Comments(0)
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