2015年12月20日
大荒比古神社

「いつでもご案内しますよ」。Mさんの呼びかけだった。しかし、ことは簡単ではない。天気を度外視して、2,3日前に約束をしてというならこれは何とでもなる。それが常識の話。しかし、なんせ直線距離で34Km余。琵琶湖を越えた反対側の話である。私としてはつい勝手な思いが出る。助平根性であることは百も承知だが、行くからには実際にこの目で見たい。この距離を見通すには空気がよほどの透明度でないと無理だ。朝起きて三上山が真っ黒に見え、陽が昇ってからは比良山の斜面の色の変化が読める、それぐらいの透明度でないと見通せない。それを2,3日前から予測するのは不可能だ。どうしてもその日の朝ということになる。そんなことでついつい日が経ち今になってしまった。
ある日、例によってカシミールであたりを探っていて、安曇川左岸にある大荒比古神社(標題写真)周辺からも見えることに気がついた。神社ならヤマ勘で行ける。神社そのものからは見えなかったが、そこから数10m離れたところからこんな風景が見えた。カシミールの描写(高さを1.3倍に強調)と比べても間違いはない。しかし、イノシシ除けのネット、竹藪、高圧線。まさかこれを作品に使うわけにはいかない。これが風景の現実である。ぼやいても仕方ばない。それよりも驚いたのは、道路沿いに清水山城址の標識が立っていたことである。それが1本ならず、2本、3本と。そうか、ここがすでに城址の一角だったのか。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 09:16│Comments(0)
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