2016年09月03日
点滅信号が

六地蔵を進む。両側に立派な塀が見えるあたり、よく見ると点滅信号が見える。普通の信号が一定時間、たとえば夜間だけ点滅仕様になる場合はよく見るが、これは交差点の真ん中にぶら下がっている一灯式のやつである。なーんやといわないでほしい。実はこのあたりの旧東海道、あくまで地図で見る限りの話だけど、JR手原駅近くの「手原一丁目」に信号があって、その次が石部の「西庁舎前」交差点、その間6Km弱、草津線でいえば手原から石部までの一駅間、信号がない。そういう信号の過疎区間、ぶら下がり式の点滅信号も貴重なのである。
なぜそんな話をここで持ち出したか。実はこの点滅信号を左(三上山の方)へ折れるとこんな風景が見えてくるのである。三上山の右に天山が並ぶという構図である。葉山中学校はそこに見えるのだが、ファインダーからは外すことができる。実はこの場所、江戸時代の画家・谷文晁が三上山を描いたと私が勝手に決め込んでいる場所である。江戸時代といまと、交通事情が同じであるはずはないが、研究者でも何でもない素人の私の勝手な想像であるが、このあたりで一番にぎわったのは、もうちょっと進んだところにある和中散本舗のあたりだろう。さすがにそのあたりでスケッチすることはばかられる。といって全く人がいない野原の真ん中でやるのも、ということで適度に人の往来もあって…というのが私の身勝手な想像である。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 09:46│Comments(0)
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