2016年09月08日
はざまを通して

雄琴は坂の街である。尾道の街を歩いたときも思ったことだが、生まれたときからこういう環境で生活していたら、足腰が強くなるだろうなと思う。そういう場所だから、琵琶湖を見下ろす景観はさぞやと想像するが、これがまた実際は難しい。当り前のことだけれども住宅そのものが景観を塞いでしまう。そんな中で細い路地などを通して琵琶湖が見えることがある。ヨーロッパなどでよく見る、坂の上の細い路地(*『スケッチは3分』山田雅夫著・光文社新書)を通して遠くの街並みを見る風景、これを探してやろうと思った。
といっても、私の場合は路地があればいいというものではない。その細い路地の向こうに三上山か見えなくてはならない。それが見つかった。天気が悪かったけれども仕方がない。とりあえず撮っておこう。これが大事。一応撮っておくと何かのときに思いだす。でないと忘れてしまうことになる。
そこまではよかったのだが、いざ撮影場所の同定ということになって困ってしまった。隙間から見える範囲はごくわずか。これで場所を探せというほうが無理。たまたまこのときほかに、路地の奥の階段の上から撮ったのが残っていた。右側に見える道路とバスキャッチの広告塔が決め手になった。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 11:04│Comments(0)
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