2017年05月12日
難しかった

日が長くなった。夕方5時ごろの撮影だったかと、プロパティを調べてみると17時56分とある。何と、そんな時間だったのか。そういえばデーゲームの野球放送が終わってから出かけたのだから理屈は合う。きれいな青空に月が浮かんでいた。
三上山を撮りだしたころ、大きな月を撮りたいと思った。天体と地上の風物との扱いが理解できていなかった。地上の対象物は近づけば大きく写る。月や太陽はいくら近づいても逃げていく。月や太陽のフィルム上の大きさはレンズの焦点距離に比例する。理屈は分かっていた。しかし実際に山と組み合わせて月を大きく写すにはどうすればいいのか。それが分かっていなかった。望遠レンズを持って本気で山に近づいた。写ったのは頂上の一角だけだった。当たり前の話である。
大きな月は山から遠ざかる。それも10mゃ20mではない、1Km,いや10Km,20Km。バックすればするほど大きな月が写る。それが分かったのに1年ぐらいかかっただろうか。理屈はわかったが、今度は月の出る位置が分からなかった。月が三上山の近くから昇ってくれなければ望遠レンズは使えない。理科年表を調べても月の出の方向のデータはなかった。手も足も出なかった。本気で挑戦できるようになったのは、カシミール3Dが使えるようになってからだった。湖西・雄琴からの夜明けの月。距離13.8Km。2008年11月撮影。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:26│Comments(0)
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