2017年08月16日
写真の読み方

国道8号バイパス工事、現在、三上山に向いて左側の地点で埋蔵文化財の発掘が行われている。たとえばここ、40m四方ぐらいの土地、もう発掘が終わって埋め立てられたのだろうか。土の表面の色が変わっている部分があるが、まあそれだけの話である。同じようなブロックがさらに左の方にある。これが標題写真。
2つのブロックの左右関係は三上山山頂と高圧線鉄塔との関係で読み取れる。松の木写真の場合は高圧線鉄塔を隠して難儀したが、いまの場合はこれがものを言う。偶然の一致だが、これら2枚とも鉄塔の先端と三上山の稜線とが一致している。これで撮影位置の前後関係も読める。言うまでもくな両者を比べた場合、標題写真の方が三上山に近いということである。遠近関係の場合、単純に大小だけで判断するとひどい目にあう場合がある。今どきのカメラは、ズームの関係で大小関係はなんとでもなるからである。
あと2枚。現場そのもののアップ。発掘されたものは何か、自然の水の流れのように見えるが素人には分からない。三上山側から見て、左から見たのと右から見たのと。青いシートと踏み板があるから、何とか同じ対象物だと分かるが、もしそれらがなかったら見抜けるかどうか。記録写真は撮るよりも読む方がはるかに難しいようである。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 10:13│Comments(0)
│山・写真