2017年08月17日
イナゴ獲り

イネが実ってきた。野洲市市三宅、カメラの後ろは野洲川の堤防というところである。イネが実る写真にここを選んだというわけではない。時間があったのでただ何となく歩いただけ。見えている風景はただ三上山が写っていますというだけである。スズメ除けのテープがキラキラ光っていた。それを空へ出そうとしゃがみこんだ。
遠い昔。戦後72年という。その年は小学校6年生、集団疎開で京都にはいなかったからその前の年、5年生の夏だったか。友達2,3人とイナゴ獲りに行った。”獲り”といえば大げさだが、要するにイナゴを手づかみにするのである。背が低かった私にはまさに標題写真の風景だった。畦道に垂れ下がった稲穂にイナゴはいくらでもいた。いまのこの写真の範囲に5匹や10匹はいただろう。それを手づかみにして糸を通した針で突き刺す。
30cmぐらいの糸はすぐにイナゴでいっぱいになった。それをぶらさげ意気揚々と引きあげる。一番長い後ろ脚だけをちぎってホウラクの上へ。それがおやつだったか、夕食の一品だったか。罪深いことである。昨夜は大文字の送り火、秋が来る。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


Posted by 八田正文 at 09:55│Comments(0)
│山・写真