2017年11月06日
近づきながら

正式名称は北川原公園というらしい。川田大橋守山側の南流跡公園である。その入り口に生えている大きな木。うっそうと茂っていた竹や木の中から選んで残されたのだから、結構遠くからでも目につくし、下に立って見上げても誰もが納得する。姿かたちにはそれなりのものがある、そんな木である。
ところがいざ三上山と組合わそうとすると、なかなか一筋縄ではいかない難しい位置に立っている。撮影ポジションが、右に続く南流堤防跡への登り口ということになるのだが、木に対して徐々に”近づきながら右上へ上っていく”という形になる。撮影ポイントは水平面上の前後、左右で立つ位置が決まり、それに上下方向の高さ加わって、空間中での位置が決まる。それがここでは2,3歩動くと3つの条件が全部動いてしまうことになる。すべてが”近づきながら右上へ上っていく”という微妙な上り坂が感覚を狂わすのである。
写真ステージ 「近江富士」
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Posted by 八田正文 at 08:18│Comments(0)
│山・写真