霧晴れる

10時過ぎ花緑公園の遊具広場の斜面を下って、希望が丘道路の桜池近くへ下ったところである。霧に霞んでいたところから、時間にして20分そこそこなのに、空一面に青空が広がり始めている。
「霧が晴れる」、いままで閉ざされていた視界が広がる。初めて体験したわけではないが、そのたびに劇駅なことだと思う。理屈の上では空気中の水蒸気が飽和状態から非飽和に移行するだけである。水蒸気が急になくなるわけではないから、気温がわずかに上がるだけ。体感的には、霧が晴れて太陽が照り出すとずいぶん暖かくなったと感じる。しかしこれも太陽からの輻射熱を感じるだけで、気温そのものは急に変化するわけではないだろう。そんな中での霧のこの変化である。自然も人間の社会も微妙なバランスの上に成り立っている。
写真ステージ 「近江富士」
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