暮れゆく

西明寺という集落は斜面が多い。中程を通る道路の上にも下にも民家が存在する。そのうちでこの屋根が三上山とうまくバランスが撮れそうだ。
しかし、道路から直接見たのでは高すぎる。道路から見上げる位置に公園がある。そこまで登ると屋根が低すぎる。ハテ弱った、と下を見ると公園から道路へののり面の下半分が石垣になっており、その上端に人1人が通れる踏み跡がある。多分斜面の草刈りに使われるステップだろう。そこまで下るとこの絵になる。
三上山が顔を出している吊り橋状の尾根が見える。これは左が十二坊、右が鏡山に続く、竜王町と湖南市・野洲市の市町境である。三上山の左奥が比叡山。2つの山のあいだに琵琶湖が横たわる勘定。静かな山里の夕暮れである。
写真ステージ 「近江富士」
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