白い風景

立冬を過ぎて太陽が南へ寄ってきた。我が家の横の道路から見て、立冬の日に三上山のテッペンから太陽が昇る、俗にいうダイヤモンド富士になる。それを過ぎると右の斜面から昇るようになる。そしていちばん右へ寄るのが冬至。今はその冬至へ向けて右へ右へと寄っていくところである。
ちなみに、冬至というのは暦の上で冬の真ん中。冬の初め(立冬)に三上山のてっぺんから出た太陽は、冬の終わり(節分、翌日が立春)にそこへ戻ってくる。我が家から見る太陽は冬のあいだだけ、三上山の右から昇る計算になる。
晩秋から初冬にかけて、淡い霧が立ちこめる中、朝の低い太陽が三上山の右にあるとき、風景全体が白く霞む。
写真ステージ 「近江富士」
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