鯉のぼり無為

兵主大社近く、国道477号沿いの空き地に立つ木。何という木か、残念ながらわからない。その木陰を通して見た三上山だが、目的は田んぼの中に立ち並ぶ鯉のぼり。毎年4月の終わりごろになると元気に泳ぎ出す。月遅れとは言わないが、今ごろ間の抜けた話だが、それはご勘弁いただくとして、もちろんこれでは満足できない。時間もあったので徹底的に歩てみた。
よく見ると鯉のぼりの列までにもう1本農道がある。それを歩いてみた。スカみたいな写真になる。こんなのを撮りに来たのと違うぞ。相手は水田だから自由な距離はとれない。次はもう鯉のぼりの真下ということになる。"兵主太鼓保存会”という幟があって、コイは気持ちよく泳いでいる。こんな状況なのに、三上山を入れるとなるとどうにもならなくなる。標題写真を見て分かるように、強い風が三上山に向かって吹いていたのである。その中で風の向きにカメラを向ける。鯉のぼりが泳ぐ姿が入ってこないのは当然の理だった。
写真ステージ 「近江富士」
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