真正面富士

大畑の信号に向かってもうゆるい左カーブの最後の場所である。いつも車で走っているときは交差点に向かって準備態勢に入る辺りで、ゆっくり三上山を眺めているヒマはない。突き当たりのガソリンスタンドの上にいまゆる真正面富士が・・・との記憶はあるが、ここまできっちり見直したのは、歩いてみて初めてのことである。
いわゆるXX富士と呼ばれるふるさと富士で、ここまで身近に感じられる山は他にそうはないのではないか。そんな思いに駆られる場所である。
写真ステージ 「近江富士」
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ゆるいカーブ

さらに進むと道がゆるく左に曲がり出す。写真では結構曲がっているように見えるが、実際に車で走ると曲がっていることすら意識しない、その程度のカーブである。昨日のさらし作業所のあとだったというところから地続きで野洲自治会のグランドが見えてくる。何か行事があったらしく、支柱をたたんだテントが置いてある。
三上山と重なった建物はグーグルマップによると野洲待機宿舎とある警察の施設である。壁面が影だったからよかったものの、陽が当たっていたらどうしようもないところだった。
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県道27号

今年の6月末から7月上旬にかけて、野洲市街地から見える三上山シリーズをやったが、一番大事な県道27号を忘れていた。市街地から見た三上山補遺版として歩いてみる。
昨日の交差点から県道27号を進む。JR線のガード下が低くなっているため山は一旦見えにくくなるが、200mあまり進むと民家のあいだから見えるようになる。
余談になるが、JR線をくぐってからここへ来るまで、左側に広い空き地があり、お年寄りの話によると、その広場あたりが「野洲さらし」の作業場だったという。ちょっと考えるとその広場から三上山がみえそうだが、竹薮があるため視界は遮られている。JR線ガード下から見た空き地。
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中山道野洲川橋北詰

中山道野洲川橋北詰交差点。中山道を守山宿から野洲の方へ進み、野洲川橋を渡って(中山道が現役だったころは橋はなく歩渉だったろうが)初めての信号、右へ曲がれば県道27号(野洲・甲西線)、直進すると中山道というT字型交差点である。
写真のように県道を跨ぐJR琵琶湖線の向こうに三上山がみえる。写っているクルマは県道27号からやって来て、左折して野洲川橋へ向かおうというところである。
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貴重な空間

光善寺川。鏡山の北麓から流れ出し、県道2号の仁保橋付近で日野川に合流する。ご多分に漏れず天井川で、普段はほとんど水は流れていない。しかし、一旦雨が降ればこういう川ほど暴れる。一昨日の雨も大変だったろう。
その堤防上から見た三上山。右が田中山、左が吉祥寺山。その間から顔を見せるという構図である。画面に見える集落は長島。画面手前に竹が伸びてきている。実はこの堤防上からの眺望、三上山側が開けるのはここだけで、上流側も下流側も竹薮が繁る。そういう意味で貴重な空間である。
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わびしいススキ

JR琵琶湖線と新幹線との間。希望が丘からの道路が下ってくるそばの農地である。図書館や社会福祉協議会などの建物が目立っていたが、今度新たに、図書館の隣りに消防署が新築され、ほとんど竣工間近というところである。
そういう建物とは裏腹に農地の方は例年ススキが見事だった。そんなイメージで行ってみたが、今年はどうしたことか、何となく古戦場を思わすわびしい姿だった。
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曇り空

「番組の途中ですが」と気象情報が入る。レギュラー番組が気象情報の隙間から流れてくる。昨日夕方からの雨は凄いものだった。野洲の教室が終わって帰宅した直後ぐらいから降り出した。あれだけの雨が山間部を襲ったら被害も出るだろう。おかげさまで当地では午前8時現在、風も雨も収まって静かである。
一昨日、「JAおうみんち」でデジカメ教室。曇り空でどうしようもない天気だったが、そのときの1枚。
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お婆ちゃん

昨日の場所から移動して、本物の電車を待っていたら、別の道からお婆ちゃんがやってきた。
道路上でカメラを構えているとき向こうから人がやってくることはよくある。しかしたいがいの場合、相手も邪魔をしてはいけないとの意識を持たれるらしく、カメラを避けるか、それも無理だと走って通り抜けようとされる。こちらも構え続けるわけにもいかず、結局は無為に終わる。
このときは私がいた道路とお婆ちゃんが歩いてきた道路とは、三角形の斜辺と底辺の関係で、割に気楽に撮影することが出来た。インタービューするときには、相手と面と向き合わずにお互い斜めに向き合うのがいいとよくいわれる。なるほどなと納得できる状況だった。お婆ちゃんはこのあと三角形の角を曲がり、なにごともなかったように私のうしろを通り過ぎていった。
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