地蔵さんありき

まず最初に1枚の写真(1976年撮影・写真B)を見ていただきたい。霜が降りた道端に地蔵さんが並んでいる。当時使っていたマミヤC3という6×6判2眼レフによる正方形フォーマットである。
この写真Bの撮影場所が、左の写真Aと同じ場所だといって信じて貰えるだろうか。写真Bのほぼ真ん中にお寺の屋根が見える。左の写真Aのその部分を拡大すると、モダーンな家の右奥にその屋根が見えている。お寺の屋根は重要なランドマークである。
もちろん昔の写真Bを撮ったときは、いま歩いている県道504号はなかった。この地蔵さんは道路工事で何回かすこしづつ移動したが、私が見た最初の状態がこれだった。場所はいまの「野洲川河川公園口」バス停のすぐそばである。くだんの地蔵さんはいま近くの児童公園の片隅に集められているという。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


並木道

道はなだらかに左へカーブしながら国道8号御上神社前へと向かう。右側が住宅地の部分だけ、反対側の左側が並木になっている。いっとき立派な並木になっていたが、いつのころだったか丸坊主にされてしまった。そんな無茶なことをするのなら、植えなければいいのにと思う。今はその丸坊主から若干復活してきたところ。
切られる前は木の姿から単純にケヤキだと思っていたが、いまこうしてみるとトウカエデのようにも見える。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


好天

一昨日の強風のあと、きのうは見事な好天になった。
新幹線から200mあまり、オリベストの敷地を越えて、ここから道路の右側が住宅街になるいうところである。道路の左側に木があって、右側の住宅(もりおか小児科医院)との狭い範囲から撮っているてめレンズが少し長くなり、山が大きく写っている。昨日までの写真に比べて奇異に感じられるかも知れないが、実際には特別変化があるわけではない。
いま歩いているこの道、大畑信号(何日か前のガソリンスタンドのところ)から御上神社前までは、私が三上山を撮りだしたころは影もなく、軽トラでもやっとという細い道が1本あるだけで、この住宅地などは野洲川の川原につながる荒れ地だった。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


電柱がなければ

もう一度右側に戻って、株式会社オリベストの正門前である。向こう側のカーブミラーに会社の建物が映っている。細かいことだが、向かい側の白い柵が昨日の写真の途中でなくなり、きょうの画面の右奥で復活している。この間、祇王井川が道から少し離れているということである。
傾いた電柱がぽつんと立っている。電柱というより何かの支柱ようにも見える。ちょっと工夫をすれば、こんなところに立てなくても解決できるのではないか。こういうものは出来るだけ整理して貰えると風景が生きてくるのだが。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


祇王井川

昨日の場所から道路を越えた反対側へ渡る。いま、三上山に向かって右側から左側へ渡ったことになる。この辺りは大きくいって右側は住宅地、左側は農地という構図である。
その農地の手前、道路のすぐそばを小さな川が流れている。祇王井川である。白拍子祇王が平清盛に頼んで造られたという農業用水。かつての取水池跡が右側の住宅地内にある。現在はさらに上流の野洲川石部頭首工から取水されている。最近改修工事が行われて、風情がなくなった。風景になじむには、数年待たなければならないだろう。
三上山と祇王井川。こうして山麓の農地を流れているのだから、どこからでも絵になりそうだが、それがうまくいかない。くわしくは『祇王井川探索マップ』をどうぞ。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


三上山全景

新幹線をくぐる。視界が開け思っても見なかった三上山の全景が目の前に。左側の歩道のフェンスは仕方がないとして、何本かの電柱がなければ文句なしの風景ということになる。
振り返れば新幹線が通る。気がついて貰えるかどうか分からないが、この区間、名物の遮音板がない。ボディーの下まですかっと見える。と、それを追ってカメラを回すと???。なんと道路の真上まで裸のまま。いままでずーっとこの状態だったのか、それともいまだけの特別な状態なのかはは分からないが、これはちょっとやりすぎじゃないの?。それにしてもこんな薄っぺらなものの上を走っているらしい。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


運動神経テスト

昨日見えていたガソリンスタンドの横、道を跨いだ場所にいる。カメラの左はスタンドだが、写る範囲は駐車場などが入ってきて、家屋はまばらになる。三上山はぐんと大きくなって存在感を示すが下半身は見えない。
250mほど前方を新幹線が横切る。左端の民家の間にちらっと見えて、斜めの支柱のところから飛び出してくる。そこでシャッターを押して、画面の状態で写る。その間の差が、私の運動神経とカメラのタイムラグ。運動神経のテストにどうぞ。
車両の先端から右に見える山が菩提寺山。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば


4打数2安打

大畑の交差点に近づく。前回の写真に比べて、道がゆるい右カーブになっていることと、ガソリンスタンドが大きく前面に出てくる以外、イメージとしては大差ない。左へ曲がれば野洲中央線、野洲駅・市役所前(昔は役場だったけど、いまは市役所。一応私なんぞも市民の端くれ)へ。直進すると、御上神社前を経て旧甲西町へ。
こういう写真を撮るとき、現場できっちり確認しておかないとひどい目に遭う。信号のライト。白熱球の場合は心配なかったが、LEDになってからは、信号灯が消えてしまう.場合がある。もしこれがフィルムだったらどうなっていたのだろう。人の動きやクルマを見ながらシャッターを切る。これでOK。ところが現像をしたら信号が消えていた、なんて騒ぎが起こっていたはず。結局数打つしか仕方がない。理屈の上では打率5割になるはずだけど。ちなみに今回の場合、4打数2安打、1四球(写ってはいたが100%でなく多少暗い)。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば

