鼻筋尾根6

鼻筋尾根。今回もう1回だけご辛抱を。国道をわたって上流側へ進む。左岸が栗東市のグランドゴルフ場になっている。それの一番上流の隅に小山があって立派な楠が1本植わっている。私はそれを正面塚と呼んでいる。ここから見ると雌山は三上山本体に吸収されて見えなくなり、完全な「八の字」富士になる。
左稜線が三上へ下る西尾根。右稜線が南桜へ下る南尾根。それなはさまれた面が三上山の顔(上の写真で白い部分)。手前に黒く見える小さい山が雌山。ピークが2つに分かれていて、右側の少し高いのがそのピーク。鼻筋尾根は雌山の後ろの隠れて見えにくい。ちょうど雌山が煙を吹きだしたように見えるのがその先端である。
この方向から見る雌山は天気がいい日はほとんど見えない。この写真など、注意してみれば何とか見えるが、空気の透明度が下がるといくら注意していても見えなくなる。
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鼻筋尾根5

続けてご覧くださっている方には申し訳ない。毎日ほとんど違いが分からないような写真をお見せして。でも私としてはどうしても記録にとどめておきたい大切な事項なのです。きょうを含めてあと2回。ご辛抱ください。
で、今回はさらに進んで国道8号野洲川大橋のすぐ下流。右端にちらっと写っている橋が右岸、野洲市側。カメラが立っているのが左岸の栗東市側である。対岸には東洋産業物流センターの建物が見える。
さて鼻筋尾根である。黒くこんもりとした雌山を前にして、薄化粧した雄山の顔面が山体一面に広がり、その真ん中を思ったよりも太く一直線に流れ下っている。
もう1つ細かいことだけど、雌山の頂上部を見ると右の一番高いところと、すぐ左下の一段低い所と、2つのピークに分かれて見える。これが横から見ると左側の高いコブと右側の低いコブとして見えるところである。
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鼻筋尾根3

南岸低気圧、太平洋岸で大雪だとテレビが騒いでいる。これが来ると春が近い証拠。季節は順調に進んでいる。午前8時現在、我が家では約5cm。細かい雪が降り続いている。
さて鼻筋尾根。新幹線の下まで行ってみた。中山道から在来線までが約300m、そこからさらに1200m。中山道から1.5Kmほど上流へ移動したことになる。在来線を過ぎたGG場あたりでまっすぐカメラに向かって下ってきていた西尾根が、ここへきて若干左へ振る形になる。鼻筋尾根と南尾根(右側の稜線)が平行に並ぶ。その先の雌山の本体に対する出っぱりが少なくなってくる。
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鼻筋尾根2

きのうの中山道野洲川橋から上流へ、在来線の上流側へ移動。左岸がグランドゴルフ場になっている。天気は薄日が差したり雪がちらついたりを繰り返している。
肉眼では感じなかったが、撮影した写真を子細に見ると山の色は空の色に左右されている。たとえば琵琶湖など、空の色を写して水面の色が変わる。雪で白くなった分、空の色を返しているのだろう。上の写真は薄日が差した状態。やや青みが出ている。
山頂から手前に下ってくる尾根が見える。私が西尾根と呼んでいる尾根で、御上神社側からの登山道はこの尾根に沿って直登する。右の面の中央を雌山に向かって下る鼻筋尾根(正面尾根)。そして一番外側の稜線が、南桜へ向かって下る南尾根である。
ここはグランドゴルフ場になる前からよく通ったところだが、今日のきょうまで山の形がこれほど明瞭に見える場所だとは思ってもみなかった。雪がない晴れた日には、山の一番外側の稜線しか見えないからである。
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鼻筋尾根

昨日(2月5日)朝、我が家で3~4㎝の積雪。その後も一日中降ったりやんだりの状態が続いた。所用があって草津へ行き、帰ってきたのが正午ごろ。上空の雲が切れて日が射していた。
中山道野洲川橋にかかったところで飛び込んできた三上山の姿を見て驚いた。折からの太陽に照らされたその姿、山頂から雌山にかけての鼻筋尾根が見事に浮き立っていた。野洲川橋はいままで何回渡ったか。こんなにはっきり鼻筋尾根が見えたのは初めてだった。そうか、ここからこれが見えたのか。考えてみれば当り前の話だった。今までそれに気がつかなかったとは。
家にかえってカメラを持ち、引き返した時にはすでに曇っていた。先ほどの輝きこそなかったが、とにかく尾根の輪郭だけは見えた。写真は記録のための1枚。画像処理で無理を承知でコントラストを上げた。今シーズン中に、もう1度雪が降り、そして午前中に日がさしてくれることをることを願っている。
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高原のような

金勝川と草津川にはさまれ名神で仕切られた高原のような場所。最後にもう1枚。一番最初に挙げたのとほぼ同じような写真である。回を重ねている間にいろんなものが見えてくる。
三上山の両側に森がある。その間の高層建築、これが何ものか、何回か通えばわかってくるはずだが、現段階では不明。その下、森と森の間で視界を妨げているのが金勝川の堤防。
手前、白と黒のラインが新しくできた道路。左がJR草津線方面、右へ行けば名神に突き当たるが、どこへつながるのかは不明。この道路の工事が始まるまでに、ここへ来てみたかったが、それはいっても仕方ないこと。今後この道路によってこのあたりが大きく変わることは間違いない。
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目川池

金勝川が大きく90度向きを変える。その内側にある目川池。いいかえたら目川池を巻くように90度曲がるといえばいいのか。目川池を中心に曲がるといったほうがわかりやすいかもしれない。いずれにしても冬場の今は水が抜かれ池としての表情に乏しい。
写真は大きく曲がった後の金勝川左岸から三上山を振り返ったところ。曲がる前の右岸の向こうの木が葉を落とし、その向こうに三上山が見えるという冬場限定の構図である。おそらく夏場はこの位置から三上山は見えないだろう。堤防の向こうは市街地だが、特定の高層建築は見えるが、一般住宅は見えない。よく見ると電柱の上半分だけが見えている。堤防の高さが想像できる。右端の山は湖南市の菩提寺山である。
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金勝川

金勝川である。金勝山地から出て栗東市内を西北西へ流れ下り、治田小学校の横でくっと直角に曲がり南南西へ向かって草津川に合する。実にわかりやすい流路である。
上の写真は草津川に合流する直前の場所。下流側から上流側を向いて見たところである。画面奥に見える架橋途中の橋が、草津駅方面からきて昨日の新しい道へつながる橋のはず。この場面ではまだ金勝川の改修工事だと解釈していた。が、橋の上流側へ回って驚いた。下の写真2枚がそれだが、これは単なる改修工事ではない。災害復旧工事だ。そういえば昨夏(2013年9月16日の台風18号)の大雨時、金勝川が氾濫し云々というニュースを聞いたり見たりした。その現場がここだったらしい。初めての土地なので見間違いがあるかもしれないが。
下右の写真、右手前の堤防の高さが、向こうの民家の屋根の高さであったことが見える。
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