命ありて

命ありて、今年も合同写真展。開場早々知り合いのNさん(西宮市)や、以前教室にいたYさんなどが来てくださる。午前中にぎやか。
午後2時過ぎに来られた一人の男性。一回りした後「楽しかった」。どなたかのお知合いですかとのシャチョウの問いに、「図書館へ来たけど休みだった。ここへきたら何かあるかと来てみた」と。どの写真がよかったですかとの問いに、2つ、3つ上げた後、「やっぱり空(くう・左端の作品)ですね」。「両側の屋根と空(そら)とのコントラスト、下の瓦と樋のリアリティ、それにこのピントが外れた電柱の足かけボルト、面白いなー」。
実は「空(くう)」はぎおう教室・松並さんの作品。白と黒とのコントラストを主眼にした作品だ。実は松並さんは展覧会用に京都南禅寺の水道橋の作品を選んでいた。プリントまでしたのだが撮影地が滋賀県内でないことに気づき、改めてどれにしようかと相談に来られた。その時に見つけたのが「空(くう)」。ワシこんなん撮ったかなーと松並さんは首をかしげていたが、私はこれは面白いからと強く勧めた。美術館での男性の作品評は私の見方と完全に一致していた。これは何やろうと首をかしげる人が多い中で、我が意を得たりと手をたたきたくなるひと時だった。
写真ステージ 「近江富士」
■近江非名所全集
■滋賀を歩けば

