西の湖園地

自転車道を引き返す。間違ったところはわかっている。途中、あれは何だろうと思うところがあった。半分公園のように見えたが。とにかくそこへ入ってみる。西の湖園地という標識。公園であることは確かだが、まあ、いってみれば広場かな。ところどころに折りたたみ椅子がぽつんと置かれていたりする。放課後になると高校生が吹奏楽の練習に来るのかなとも思ったりするが、近くに高校はないし。とにかく何とも不思議な場所だった。そこを抜けるとちょっとした上り坂があって、その上が例の橋だった。園地から見て橋は私の身長より高い。これが効いた。
突如現れたという感じだった。標題写真がそれである。木と木の間から三上山が見える。橋は手前半分がゆるい上り、残りの半分が下りになっているが、まさに下り半分がポイントだった。対岸から見た橋。画面右の森が「西の湖園地」。この写真でいえば、左半分がビューポイント。あとはどちらへ動いても木に隠れてしまう。風が強く空は青く澄んでいる。トンビが上空をくるりくるりと回転していた。
写真ステージ 「近江富士」
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