広がった川

希望が丘の奥を水源として流れ出る家棟川。野洲市の北部を流れて琵琶湖へそそぐ。きょう話題にしようとしているのは、それのすぐ南を並行に流れ下る新川である。下流部、琵琶湖に近づいたところでくっと右に折れて、北上し、家棟川に合流するその部分である。長く行かなかったあいだに、なんとなく川幅が広くなったなという話。
たとえばこの写真。1970年代末頃の写真である。このころはよく通っていたので、フィルムは探せばまだ何枚かは残っているはずだが、デジタルですぐ出てくるのはこれ1枚しかない。子細に探せば向こうに見える民家で同定できるものがあるかもしれないが、そんなことよりも山の重なりを見てもらうと、きょうの標題写真とほぼ同じであることか見てとれるはず。そして今の写真が昔に比べて平面的になったなと感じるのである。川が広くなったのだろうが、それと同時に地面から水面までが近くなった感じがする。水面が上がったのだろうか。このあたりでは水の流れはほとんどなく、琵琶湖の水面と同じ水位のはずだが。
写真ステージ 「近江富士」
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