ぎりぎりの風景

私が住まいする住宅地の片隅からの風景である。左側に見えている道路を経て、向こう側へ抜けると例の三上の農地が広がるというところ。その風景に比べると、こちら側からのものは、築堤が邪魔をしていかにも窮屈で、カメラを向ける気が起こらないものだった。ところがその風景もここのところ急に住宅が増えだし、残るところいよいよ写っているわずかな空間だけということになってきた。
そして、築堤の向こう側で先日から工事(6月3日の写真)が始まっている。どれぐらいの規模の建物が建つのか、ここから見てその高さが築堤を越えるのかどうか。それが当面の関心事だが、それより先に、この田んぼがいつまで田んぼであり続けるか、このイネが実る秋まではとりあえずは大丈夫だろう。そんなぎりぎりの風景である。
写真ステージ 「近江富士」
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