千手観音その後

野洲市小南の家棟川と童子川の合流地点に立っていたといえばいいのか、立っているといえばいいのか。いわゆる千手観音の現在の姿である。
私がこの木の姿を初めてカメラに収めたのが2009年1月。コマーシャルのこの木何の木・・・」を思わす見事な姿だった。それ以前はどうだったのか。全く記憶がない。これほどの木だから、気がつかないはずはない。周囲が木で囲まれ見えない状態だったのか。
最初見た時、葉をつけていなかった。寒い時期だからかと思ったが、その年の6月になっても葉はつかなかった。何とかしてと願っていたが、2009年9月には、枝の先が切り払われ千手観音に。その後、周囲が土砂置き場になったりして環境が荒れたが(2010年5月)、今はやっと元の穏やかな環境に戻りつつある。しかし姿は昔をしのぶよすがもない。このあと何年立ち続けるのかはわからないが、こうして自然に戻っていくのだろう。せめて周囲だけは穏やかな状況に置いておきたい。
環境が戻って、今回初めて気がついたが、近くにちょっとした木の古株が2本残っている。2009年1月の写真に写っている左の2本の木の根っこのようである。
写真ステージ 「近江富士」
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