松の木余聞

家棟川に架かる比留田橋を集落の方へ渡ったところ。親鸞聖人御旧跡の石柱が立っている。道が堤防からの下りで平地より少し高い。その高さが効く。その奥にあるビニールハウスの上に三上山が見える。その左に細い松の木が2本、X字型に組み合わさって立っている。
実はその昔、ここに立派な松の木が2本、V字型に立っていて、その間から三上山が見えた。1970年野洲へ引っ越したあと、1976年、三上山を撮りだすまでの間、自転車で周辺を走り回って遊び半分でモノクロームの写真を撮っていた。そのときの一枚が残っていたが、どこへしまったのか急には思い出せない。そのあとカラーフィルムを詰めていったときには、それらの2本の木はきれいさっぱりなくなっていた。二代目の成長を祈るや切。もちろん私にはその姿を見ることは不可能だが。
写真ステージ 「近江富士」
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