ヨット置き場

藤川地蔵を越えるとヨット置き場が続く。フェンスが低く、それを越してカメラを構えられるが、そばに木が植わっていて左右方向には自由というわけにはいかない。後で分かったことだが、ここは「KKRホテルびわこ」(国家公務員共済組合連合会びわこ保養所)のヨット置き場だった。こういう風景は第三者として見るだけで、ヨットに乗ったことなど皆無。ましてやそれを文章にするに至っては、笑ってごまかす以外手はなし。
◇余談:
昨日(9月30日)の京都新聞。「ラインの黄金」の文字が見に入った。来年のバイロイト音楽祭ツアーへの広告かとよく見るとびわ湖ホール、”びわ湖リング開幕。指輪をめぐる壮大な物語が今始まる”とある。「ニュールベングの指輪」4部作を1年一作ずつ4年かけて上演するという。指揮が沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)、演奏は京都市交響楽団。
京響がワーグナーの楽劇をやる。それもリング4部作を・・・。日本の音楽界もそういう時代に入ったのか。失礼な書き方だけど信じられない思いである。昭和34(1959)年秋、大阪国際フェスティバルでカラヤン、ウインフィルの演奏でワーグナーのタンホイザー序曲(序曲である。全曲ではない)を聴いた。いつも聴いている京響との違いに腰が抜けた。半世紀以上前の話である。それと前後して、ゲオルグ・ショルティー、ウインフィルで「ラインの黄金」のステレオレコードが出た。この録音が秀逸で、雷神ドンナーがハンマーを振り下ろす場面や、最後のワルハラ城への神々の入場の場面など、息を詰めて聞いたのを思い出す。
以来、ワーグナーの全曲ものはバイロイトでしか聞けないものと思い込んでいたが、それを京響がびわ湖ホールでやるという。すごい。本当にすごい。京響バンザイ。
写真ステージ 「近江富士」
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