上下の効果

きのうの高田砂川堤防より200mほどバックした。山より遠ざかったことになる。ちょっと山の見え方にこだわってみよう。ということで、念のために昨日の場所(高田砂川堤防)で撮った写真を1枚。山の重なりはきょうの標題写真とほぼ同じである。さて、ここからである。細かく言うと三上山がほんの少し右に移動している(三上山と菩提寺山が少し離れた)が、それはともかくとして、菩提寺山に対する三上山の存在感というのかな、別のいいかたをすれば鋭さといえばいいのか。きょうの標題写真がおっとりしているのを感じてもらえるだろうか。
たった200m右後ろへバックしただけである。本来ならば遠くにある三上山が大きく背伸びしてくるところである。ところがそうはならずに、なんとなくのんびりと昼寝をしているように感じられる。これがどうしてなのか。実はこれが高田砂川の堤防の高さによるのである。200mバックしたと述べたが、それと同時に堤防を下っていたのである。その高さが数mあっただろうか。何や10mもないのか。そう、その高さの差がこの表情の差につながっていたのである。風景は”前後左右”というけれど、それ以上に”上下”の効果が大きいのである。
写真ステージ 「近江富士」
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