県民花の森から

2012年秋から始めた「野洲川流域峠道探訪」。国道8号の野洲川大橋畔からスタートして、北周りで武平峠に達したのが昨年秋。もう一度野洲川大橋に戻って南周りでいま、三雲の荒川流域を終わったところ。このあと甲賀・伊賀の県境を尋ね歩いて鈴鹿峠へたどり着けばとりあえずの完結ということになる。最後は石部から鈴鹿峠まで旧東海道歩きを考えているが、いよいよ時間(足腰)の問題が立ちはだかってきた。
そしてさらにもう一つ大きな問題、これは初めから分かっていたことだが、野洲川流域の南半分(甲南町・甲賀町)の水を集める杣川、これが三雲の上流で野洲川に合流する。そしてその川沿いに走る杣街道。いまのJR草津線沿いのルート、これを訪ねなければならない。きょうはその初日である。
杣街道は、壬申の乱のころからの古いルートだが、鈴鹿を越える東海道に対するルートとして明治20年ごろから整備がすすめられ、「新海道」と呼ばれていた。その始点を示す碑がいま三雲の天保義民碑の近くに立っている。あたりは県民花の森として整備されている。そのそばから振り返れば市街地の向こうに三上山が見えた。手前は三雲駅のホームである。
写真ステージ 「近江富士」
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