山が重なる

あまり深い思いはなかった。あの光っているのは何だろう。ビニールハウスか、それともいまはやりのソーラーパネルかと思ってシャッターを切った。それ以外には、あえて言えば前山が低くなって三上山が大きく見えるぐらいだったろうか。『近江富士遊々』の取材で夕日のポイントを探していてこの道(県道508号)に気がついた。最近もみじで有名になった東光寺の名前も知らなかったころである。
手前の森の状態から考えると、もう少し右から撮った(三上山を右に寄せた)方がよかったかと反省しながら、写真を拡大して驚いた。何とまあ、山の重なりの複雑なこと。右半分は比叡山が見えるだけだが、左半分の複雑さはどうだ。あえて言えば、この複雑さは知ってはいたが、ここから見て鏡山(三上山の右、一番奥)と雪野山(鏡山の手前)がこれだけきっちり重なるとは。ちなみに、同じ道を600m右へ寄ると、両者はこれだけ離れて見える。
写真ステージ 「近江富士」
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