コブ並ぶ

きのうの場所から250mほど、山に対して左後ろへ移動したところである。皆さんはこれをどのように同ご覧になるだろうか。ほぼ同じ高さ、右の方がほんの少し高いぐらいか。あまりめんどくさいことをいわなければ、同じ高さといっていいだろう。
何や、ここからこんな姿が見えていたのか。実は山頂の右下、田圃の真ん中にこんもりとした木立が見える。実はここが三上山を撮りだして、最初に見つけたポイントだった。たとえば小さな祠の横のサクラが咲くころ、雪のころ(どちらも1970年代末の撮影。どちらも山麓まで建物がない)、まさにふるさとの風景だった。但し、上の写真に比べると祠が大きい。いうまでもなく昔の2枚は、畦道に入って祠に近づいて撮っている。ここしかない、そのとき撮影場所が決まってしまった。後へ下がったこの場所は、その後2,3度撮った記憶はある。でも祠とのバランスから、いつの間にか足が遠のいてしまった。こんな近くから、こんな全景があることを忘れてしまっていた。
先入観にとらわれず、いつも初心に返ることの大切さを改めて教えられた思いだった。
写真ステージ 「近江富士」
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