番外編・三岐鉄道ねじり橋

今回でやっと写真に文章が追いついた。改めて仕切り直し。といってももう一度、同じ写真が出てくるだけ。電車の写真が出てくるとご期待の方もあろうが、何回も書いたように、全く下準備ナシでやってきた。電車がいつ来るかもわからない。世の中ではこんなときスマホとやらで器用に時刻を調べるのが常識らしいが、こちとらはそんな能力はゼロ。来ない電車は撮れるはずがねえだろうが。
電車が来ない間に橋の写真を。ねじれが分かってもらおうと撮ったアップである。段ボールを準備して長方形に切り下辺の真ん中を中心に半円を切りぬく。石橋を真正面から見た前面の形が出来上がるはず。それと同じ形のものを10枚なり20枚なりきっちり重ねる。川と直交する橋の形が出来上がる。いわゆるアーチ型の橋である。ところがここでは川と橋とが斜めにクロスしている。今なら橋の長さを長くして川を斜めに通してしまう。ところがこのときは石橋だった。長さはできるだけ短くしたい。段ボールの形はそのままに重ね合わせをちょっとずつずらせていったという次第。かくして後世に残る石造建造物が出来上がった。大正5年7月のことだという。
写真ステージ 「近江富士」
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