傾く

昨日と同じ、川田橋左岸畔の旧南流堤防上である。背の高いケヤキの木が右側へ傾いている。昨日も述べたが、ここはかつては深い竹藪(2012年3月撮影)で、ところどころにこのように竹に負けずに背が伸びた樹木だけがかろうじて生存していた。しかしそれも外側へ伸びて体を傾けながら。ただし、標題写真と「深い竹藪は」、一見同じ木のように見えるが、生えている場所などがバックの建物(窓一つのプレハブ)との関係などから見てどうも違うようである。
現在奥の方にもう1本、木が残っている。近寄って見たのがこの写真。建物との関係から、「深い竹藪」で遠くに見える木かとも思うが、なにぶん小さく確たる保証はない。
「深い竹藪」の上の方に、アオサギの巣が見える。右上のが本格的なもので、左下の小さな巣で子供が親の帰りを待っている。アオサギは用心深い鳥で、平地にいるときはちょっとでも足音を立てるとすぐに逃げてしまう。しかし巣の上にいるときは下で動こうが声を出そうが、一切関係なし。世界が違うと言わんばかりの態度だった。その鳥たちも今はいない。
写真ステージ 「近江富士」
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