バイパス予定地

昨日見てもらった中畑・古里遺跡は野洲市行畑から国道8号交差点に至る向きに見て、道路の左側にある。点としての遺跡はそこにあるわけだが、バイパスは野洲市から川を越えた栗東市に至る帯である。現に新しい道を越えた反対側(白いクルマが走っているのが例の新しい道。昨日の発掘現場はその道の向こう)でも、発掘調査が行われている。それがさらにどのようなルートをたどるのか気になりだした。
そのルートの先には例の地蔵さんと柿の木がある。私としてはここも一つの定点である(標題写真)。右前方へちょっとした道ができている。そういえばこの道は初めてではない。調べてみたら今年の8月31日撮影の写真にそれが写っていた。そのときには事情が分からなかった。妙な道ができたな。ただ単にここもダメになったなと思っただけだった。しかし、今はわかる。その妙な道の先に並ぶ杭こそがバイパスルートの境界線(三上山側)だった。念のためその境界線から地蔵さんの方を見たところ。柿の木と赤いコーンとの間に杭が2本見える。これが反対側(新幹線側)である。柿の木と地蔵さんは計画されているバイパスのど真ん中に位置するわけ。
近い将来この風景は間違いなく消える。初めての出会から40年、長い付き合いだった。
写真ステージ 「近江富士」
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