緑濃く

気がつけば6月も半ば、田植えの時期から1月半が過ぎた。三上山の黒さが目立つ時期である。たとえば左端に見えるのは妙光寺山の裾だが新緑の名残が残っているようで色が明るい。それに比べると三上山にはそのような色彩感はない。たとえば雲一つない快晴の日、三上山にだけ雲がかかっていように見えることがある。空には雲がないのだからそんなことはあり得ないのに。それぐらい色が違う。
さてそれはそれとして手前のほうだが、新幹線と国道8号との間、新しく開かれた住宅地の端に立って三上山を見ている。写っている農地は野洲市妙光寺のはず。古墳様?の盛り土があってその間から黄色いパワーショベルのアームが見える。ここが8号バイパス用地、発掘調査が行われていたところである。今見えている作業はその残土処理のようである。平地を走るのか高架になるのか。すでに設計の段階では決まっているのだろうが、私にはわからない。このたたずまいが変わることは間違いない。
写真ステージ 「近江富士」
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