真正面からの光

昨日の撮影場所より150mほど右へ移動した。陸上競技用のトラックがあり、かなり年輩の方が、1人黙々と走っていた。正面の松の木だけが光と影でそこそこの表現になっているが、これは上からの光で、実際の光線は真後ろから来るという難儀な状況には変わりはない。走っている人の後ろ2本目、背の低い松の幹などは影がなく、べた光線に変わりがないことを物語っている。
で、その松の木の右上、三上山の斜面に段差が見える。昨日の写真ではそれが結構大きい。150mの移動距離でこれだけの差が現れる。それはいいのだけれど、こちらの写真の場合、三上山本体と、手前の雌山との前後関係がはっきりしない。今の場合は、本体より雌山が手前にあるのだけれど、真正面から光を受けている場合、それが分かり難い。物体の立体感が乏しくなるという話である。
写真ステージ 「近江富士」
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